君はTVっ子

私もTVっ子です。

【1月に読んだ本】『ハサミ男』 殊能将之

わたしネタバレとか平気でする人なので未読の方はご注意を。

ハサミ男 (講談社文庫)

 

樽宮由紀子。美しい女子高生。誰しもが振り返る魅力的な少女。主人公の「わたし」は彼女を目で追いかける。ひと時も目を離せない。「わたしの想像通りの少女だ」なんて考える。愛しているわけではない。だが、目を離さない。

そして、そんな彼女を「フライングゲット」されちゃうのである。

 

なんちゃって。

 

きっとこの本を読んだ多くの人々とおそろいで、わたしもすっかりしてやられました。「へー!」なんてkindlePWの縁を握りしめながら、冷えた布団の中で声を上げたりもしてしまいました。なるほど、すごい!これは技ありだ!

ぎゃふん!と言いたい人はぜひ読んでほしい。こんなの予想できないって!

 

ただ、唯一もったいなかったなぁと感じたのは、事前に「どんでん返し」のある作品だって知ってしまっていたこと。2ちゃんの「おすすめ本を紹介するスレ」的なのを眺めるのが好きなばっかりに。

来るぞ~来るぞ~って思いながら読み進めていたために、いざ「どんでん返し」!とくると、なんだか予想だにしなさすぎて逆に拍子抜けしてしまった感じでした。

それってすごいことなんですけどね!

あとは私が主人公(仮)の「でぶでフリーターで自殺願望のある服のダサい男」というスペックに親近感を抱いていたからですね、その主人公像をぶっ壊されて驚いてしまったわけです。

私が今まで嫌悪と恐怖と少しの好意を持って見つめていた男はどこにいったんだ!と思うとなんだか脱力してしまって、そのあとの怒涛の伏線回収を楽しめませんでした。

 

もったいないなぁ。もっと爽快感を味わいたかったなァ。「そういうことだったのね!」なんてさ。

きっと最初から本当の主人公像を頭の中に描いて読んで行けば、落ち着いてラストまで読むことができると思います。時間を置いて、また挑戦しようと思います。

 

(了)

パンとごはんと松浦亜弥。

今週のお題「パン派? ごはん派?」

む、これまたシンプルに見えて、非常にむずかしい問題である。

聞かれることは多いけど、ベストな答えが引き出しにくいこの問題。相手の意図も掴みにくいこの問題。一体全体正解はどっちよ?

 


松浦亜弥 - ね〜え? [PV] - YouTube

 

「セクシーなの」と「キュートなの」どっちが好きかと聞かれましても。(どっちもタイプです!)

時と場合によるとしか答えようがないじゃないですか。

セクシーな気分の時もあれば、キュートな気分の時もあるじゃないですか。

 

パンとごはんもおなじです。

パンの気分の時もあれば、ごはんの気分の時もあります。

 

強いていうなら、朝・昼はパンで夜はごはんかな。

これもおんなじですね。昼はキュートで夜はせく…

 

おあとがよろしくないようで。

 

(了)

おすすめはしないけど、大好きな私の地元のお話。

今週のお題「僕の住む街・私の地元」

地元ってなんだろう。地元ってどこだろう。

私は神奈川県横浜市で生まれ、一年もしないうちに藤沢市に移り住んだ。その後小学校に上がる前に今も住んでいる場所に引っ越してきた。

それから15年くらいずっとここに住んでいる。小学校も中学校もこの場所。高校も毎朝ここから通い続けた。そして今、大学も自宅から通学している。

私の地元は、ここだと思う。ここ以外にはない。

 

神奈川県といえば、他の県に住んでいる人はどこを思い浮かべるだろう。やっぱり横浜かな。歴史もあって落ち着いた鎌倉かな。若い人なら湘南だろうか。かまぼこの名産地、小田原なんて答える人はシブい人だね。海老名SAも最近有名だよね。

私の住むところはそんな他の市に比べたらずっと地味で、知られていない。

幼馴染と地元について話すときも大抵「何もない」とか「田舎だよね」なんて愛情をこめてちょっぴりけなすのだ。だって、近くに長話するためのファーストフード店も喫茶店もないんだもの。

でもきっと、もっともっと田舎に住んでいる人には怒られてしまうと思う。実際、遠くの方からこっちに出てきている大学の友達には「東京にすぐいけるんだからいいじゃない」なんて言われる。それはまぁ、たしかにそうだね。やっぱり贅沢なのかな。

でも、日本中探しても駅のない「市」はうちくらいなんだよ。名産品は豚肉なんだよ。ぶーぶー。ブロッコリーも有名らしいよ。

 

1月13日、成人式に出席した。固くて重い振袖着た気恥ずかしい気持ちが吹き飛ぶくらい、昔の同級生たちとの再会が嬉しかった。あの頃と何も変わっちゃいなかった。変わったような気がしてただけだ。

あの頃と同じように名前を呼ばれ、あの頃から続いているような内容の会話を交わして、明日も会えるような気持ちで別れた。はじめて実感した。ああ、地元ってこういうものなんだ。私の地元ってここなんだ、って。

最初によそに住んでいたこともあって、あまり感じたことのなかった郷土愛。そこに住む人も、その土地も、そこで暮らして浴びる太陽も全部、愛しているんだって感じた。

実は女のくせに振袖を着るのが嫌で、ギリギリまで出席を渋っていたのだけど、お母さんの粘りに根負けして行ってよかった。こんなときまで親に迷惑をかけてしまいました。ありがとうお母さん。

 

成人式に出席してよかったなぁって一番感じたのは、中学生の頃ずっと片想いし続けて、それでも話しかけられなかった相手と話せたこと。ほんとに全然変わってなくてびっくりした。私がずっと見てたころのまんまだった。声も髪型も顔も背丈も。

話して、ああ、ここにあるんだなぁって思った。

私が生きてきたほとんどの時間が、この場所にあるんだなぁって思った。

友達と喧嘩したり、仲直りして笑ったり、受験勉強をしたり、恋をして追いかけて、フラれて死ぬほど泣いたり、見つめることしかできなかった日々も、全部ここにそのまま置いてあった。なくなることなんてないんだね。

 

何もないところです。遊び場も、駅も、観光地も、ほんとになんにもない。豚がいるだけです。でも私たちにとってはかけがえのない地元で、帰ってくる場所なのです。

ここ、神奈川県綾瀬市が私の地元なのです。

 

(了)

Kindleのお祭りに便乗していろいろ買っちゃったお話と雑感。

角川70%引きセール in Kindle!まだまだ続いてるみたいです。

ここ数日非常に話題になったので、詳細は省きます。読んでてワクワク、電子書籍買いたくなっちゃうような記事ならこちらをどうぞ。

【速報】角川のKindle本5000冊以上が70%OFFセール!コミック・ラノベ・ビジネス書・小説など角川文庫創刊65周年フェア!50%OFFとは何だったのか。 | きんどるどうでしょう【速報】角川のKindle本5000冊以上が70%OFFセール!コミック・ラノベ・ビジネス書・小説など角川文庫創刊65周年フェア!50%OFFとは何だったのか。 | きんどるどうでしょう

こんばんは、きんどるどうでしょうです。Kobo角川書店祭り第二弾を追撃して、21日までだった50%OFFセールが対象そのままスケールアップで70%OFFになり...

 

最近Kindle端末を購入したばかりの私には嬉しい悲鳴のお祭りです。盛り上がりに乗じていくつか購入してみた本をちょこっと紹介しますね。

青の炎 (角川文庫)

青の炎 (角川文庫)

 

「黒い家」「クリムゾンの迷宮」は既読でとても好みのストーリーだったので、貴志さんの作品の中でも評判の良いこちらを買ってみました。映画化もしたやつかな?

四畳半神話大系 (角川文庫)

四畳半神話大系 (角川文庫)

 

 

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

 

アニメ「四畳半神話体系」、面白かったですよね。特に最終回の怒涛の展開には笑ったり泣いたり大忙しでした。なので、原作を買ってみました。「ペンギン・ハイウェイ」は完全に表紙買いです(笑)  

 

 大好きなオーケンのまだ読んでないエッセイと、中学生時代に夢中になって読んだ「縫製人間ヌイグルマー」を買いました。図書館に毎週通い詰めてたあの頃、オーケンを好きになりたてで、片っ端から本を借りて読んだなぁ。懐かしい気持ちになりました。

鼻 (角川ホラー文庫)

鼻 (角川ホラー文庫)

 

 

粘膜人間 (角川ホラー文庫)

粘膜人間 (角川ホラー文庫)

 

ホラーはやっぱり欠かせません。あらすじを読んで気になったこちらの二作を選んでみました。ホラーは大好きですが、怖がりなので読むのに苦労すると思います(笑)

 

あとはやっぱり安いので、気になった本をいくつか衝動買いしてしまいました。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (角川文庫)

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (角川文庫)

 

 

ドミノ (角川文庫)

ドミノ (角川文庫)

 

 

鴨川ホルモー (角川文庫)

鴨川ホルモー (角川文庫)

 

 

うわ~見事に電子積ん読だ!! 私、読むのが遅いので全部読み終えるまでに大学三年生になってしまいそうです。というか、確実になっちゃう。

 

ところで、電子書籍との付き合い方がなんとなくわかってきました。

電子書籍、便利です。小説を読んでいて、合間に一息つこうと漫画に切り替えるのもワンタッチです。暗いところでも読めるし、辞書もついてる。大事なところに線を引くのも指一本ですらっとできます。

ただ、やっぱり紙の本を読んで育ってきたものですから、寂しく思ったり物足りなく思ったりもしてしまいます。

「読み終えた本を本棚に並べて満足する」これが消えちゃったのはほんとに寂しいです。

面白かった本を友達や家族に貸す、これができないのも痛いですよね。私の家は、面白かった本やマンガを家族に貸して感想を言い合う楽しい習慣があるのですが、電子書籍だとなかなかそうもいきません。

そのへんは割り切るしかないのかなぁ。

 

ちなみに、「本棚に並べたい」という願望は、読み終えた本を「ブクログ」に登録していくことで落ち着きそうです。なるほど、電子の本は電子の本棚に登録するんですね!これはこれで楽しいかも。

 fraudinphuketの本棚 (fraudinphuket) - ブクログ

まだ全然登録してませんが、たくさん並べられるように頑張りたいと思います。

 

セールが終わるまでにもう少し買っちゃいそうなぁ!ではでは。

 

追記:結構書い足しちゃいました。

 

月魚 (角川文庫)

月魚 (角川文庫)

 

 

グラスホッパー (角川文庫)

グラスホッパー (角川文庫)

 

 

マリアビートル (角川文庫)
 

 

玩具修理者 (角川ホラー文庫)

玩具修理者 (角川ホラー文庫)

 

 

トーキョー・プリズン (角川文庫)

トーキョー・プリズン (角川文庫)

 

 

 

 

美女入門 (角川文庫)

美女入門 (角川文庫)

 

 

パンク侍、斬られて候 (角川文庫)

パンク侍、斬られて候 (角川文庫)

 

 

声の網 (角川文庫)

声の網 (角川文庫)

 

 

レヴォリューション No.3 (角川文庫)
 

 

うわー読み終わるまでにほんとに21歳になっちゃう気がする。あ、ブラッドラッドはせっかくだったので全巻買っちゃいました。もちろん28日発売の10巻も日付変わった瞬間にポチってきましたよ~。ごちそうさまです、角川さん!

 

(了)

手帳初心者のマークス「EDiT」論②:ちょっと真面目に手帳活用術もどき

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今週のお題「日記・手帳」

ナイスタイミング!なので、私の手帳の使い方を今度こそご紹介しようと思います。私とEDiTの出会いを書いた前回の記事はこちら↓

手帳初心者のマークス「EDiT」論①:EDiTが~わたしに~であった~ - 君はTVっ子

きっと私がこのブログの訪問者だったら、今回の記事にはよだれを垂らして飛びつくと思います。(もちろん、大多数の方は興味も示さず素通りするんでしょうけど!)本題。最...

 EDiTってどんな手帳?~おさらい~

MARK'S 2014 Daily Planner ED!T Apricot orange

MARK'S 2014 Daily Planner ED!T Apricot orange

 

 (カラフルなのもいいなぁ~)

「EDiT」は、「ほぼ日手帳」などと同じ1日1ページのデイリータイプの手帳です。「人生を編集する手帳」をキャッチコピーに掲げていて、実用性に富んだフォーマットやシンプルで無駄のないデザインが魅力です。

私が選んだのはA6サイズ、カバー:スープル、カラー:ダークプラムです。イタリア製PUでできたスープルの、すべすべでしっとりした感触がとても気に入っています。

今回は、私がこの手帳をどんな風に活用しているか書いていこうと思います。

デイリーページにはいろいろもっさり詰め込んでます

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こちらがEDiTのデイリーページです。大体毎日こんな風に軸線を足して使ってます。

内容は番号順に以下の通り。

  1. その日の大まかな予定・テーマ
  2. ライフログ(左端には時間軸が書いてあります)
  3. 自由欄(メモ、感想など)
  4. 5行日記
  5. その日にやるべきtodo

では、順番に説明していきますね。

1.その日のおおまかな予定・テーマ

EDiTにはマンスリーページもあるので、予定はそちらに書きこんでいます。一ヵ月単位でまとめて見れた方が、計画も立てやすいですしね。

ただ、マンスリーページってそう頻繁に見るものではないので、覚えておきたいことだけデイリーページの一番上の部分に書きこんで再確認するようにしています。「友達とおでかけ」とかはマンスリーで確認するだけで十分覚えておけるのですが、「21時からテレビで〇〇」とかは朝確認してもすぐ忘れてしまいますからね。

そんな風に、忘れてしまいがちな細かなことや、何度も見返したいその日のテーマはこの一番上の欄に書いています。

2.ライフログ

これはせっかく時間軸があるからやってみよう、と軽い気持ちで始めたものですが、意外と役に立っています。

記入する内容は例えば「何をしたか」「食べたもの」「買ったもの」「会った人」「睡眠時間」「その時々思った一言」などです。これらをどのくらいの時間を使って、どんなタイミングで行っているかを並べていくだけで、だんだん自分の一日の過ごし方を客観的に感じられるようになってきました。

あ、この曜日はどうしても夜更ししちゃうなとか、この子とはつい長々とおしゃべりしてしまうな、とか。見返すのも、その時の情景がパッと頭に思い浮かんできて楽しいものです。

最近ではここを埋めるように何かと行動を起こすようにもなりました。多分、いいことです。

3.自由欄

私が一番重要視しているのはここです。

自由と言っても多少はルールを決めていて、それも一応並べておきます。

  • 何かに触れたら「ㇾ点」と赤文字で記す
  • その作品などを思い返せるように概要と感想を書く
  • 心に残った言葉は水色で記す
  • 一日の終わりに、大事そうなところに赤でラインを引く

簡単ですが、こんな感じです。

手帳を買って日記をつけ始めた理由は、「日々何かに触れて何かを感じたことを覚えておきたい」というものでした。

私はインドアである代わりに、テレビ・漫画・本・音楽・映画・インターネットなどいろいろなものを見たり聞いたり読んだりすることが本当に好きです。ですが、ジャンルがバラバラな上、マイブームもどんどん移り変わるので、何を見たりしたか忘れてしまうことがほとんどでした。

「このドラマ途中まで見たけど、何話まで見たっけ?」とか「この漫画何巻まで読んだっけ?」とか「あの映画のタイトルは」とか「あの面白い記事のサイトは」とか…。なんだか、いろいろなものに触れているのにどんどん忘れていってしまう自分がもどかしくて、だから日記をつけることにしたのでした。

この自由欄に毎日見たものや感じたものを「ㇾ点」と赤文字で記入していくのは私の喜びでもあります。続けて記入していって、数か月後、数年後に見返すのをとても楽しみにしています。

4.5行日記
こちらの記事に影響を受けて始めました。
理想の未来を実現するたった1つの方法 (たぶん) - (チェコ好き)の日記

私のブログでもしつこいほど取り上げている『ワーク・シフト』という本、巷でめちゃくちゃ売れているようです。ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来...

ライフログだけでは日記的要素が少ないと思ったために始めました。1日5つ、何をしたかと何を感じたかについて書いています。

これ、たまにちょっと面倒くさくなることもありますが、一応続いています。頑張って埋める欄があるくらいの方が、きっと大事な手帳になると思います。頑張る。

5.todo

これは単純にやるべきことを書き散らして、終わったら「ㇾ点」で消していくだけです。一番上の欄と同じで、何度も見返して忘れないようにするために使っています。

自由欄が足りないときは、1と5のスペースにはみだしたりもしています。暇な大学生なもので、やるべきことはあまり多くありませんから。

 

こんな感じで、今のところ一か月半だけ続いてます

いかがでしたでしょうか?

今のところ探り探り、いろいろなサイトさんやブログさんを参考に、自分のやりやすい方法を模索しながら使っています。これが面倒でもあるんですが、楽しいものです。楽しい状態が続くうちは抜けのないようにしっかり使っていきたいと思います。

 

手帳に興味ある方、新年明けた今となっては結構いらっしゃるでしょう。ですが、目的を明確にせずにただ買うだけでは、最大限に活用するのは難しいと思います。

私の場合は「忘れたくない」なので記録が主になっていますが、「すっきりしたい」とか「飾り付けたい」を目的に日記をつけている方もいます。

自分だけのやり方で、自分だけの手帳を埋めていくのって、結構気持ちいいですよ。おすすめします。

では、勢いのみで書いてしまいましたが、私の手帳活用術もどきをこれで終わりにしたいと思います。読んでくださった方、ありがとうございました。

※EDiT、おすすめです!

 

(了)

2014年最初のお買いものはKindle Paperwhiteだよ!本がおいしい!

途中まで読んだ本を放置して、書くと言っていた「手帳論」を放置して、一体私が何をしていたかといえば、大きな買い物をしてました。

Kindle Paperwhite(ニューモデル)

Kindle Paperwhite(ニューモデル)

 

買っちゃった!Kindle Paperwhite

自分への成人のお祝いに、ちゃっかり調子にのって純正カバーと一万円分のAmazonギフトカードも購入しちゃいました。なんせ今年の目標は読書を捗らせることですから。いやまぁ、これほど形から入る人は私以外にそういないでしょう!

 

ついさっき買って帰ってきて、まだまだ測り知れないPaperwhiteちゃんですが、早速読みたいと思っていた本を購入して半分ほど読んだので雑感を書いときます。

買ったのはこちら。

オカマだけどOLやってます。完全版 (文春文庫)

オカマだけどOLやってます。完全版 (文春文庫)

 

最近「久保みねヒャダこじらせナイト」という番組にハマっていたので、出演者の能町みね子さんのこちらの本を読むことにしてみました。ずっと気になってたんだ。あのクールビューティな女の人と、この本の作者さんの名前が一致したときはびっくりしましたさ。

 

Kindle Paperwhiteいいよ!いいよ!ナイスだよ!!

http://www.flickr.com/photos/82396620@N06/8099308811

photo by Zero2Cool_DE

ほんとは直前まで「Nexus7」にしようかな、って迷ってたんです。同じAmazonの「Kindle Fire HD」とも迷ってました。どうせ買うならいろいろできるタブレットがいいかなぁって思ってたんです。

それにしても、タブレットって一体何ができるんだろう?

ネットができる。でも私は自分用のノートパソコン(ピンクのVAIOちゃんです)を持ってるから、あまり必要性を感じない。(LTE版は高いし、スマホiPhone4sだからデザリングもできない。よってタブレット買ってもどこでもネットできるわけじゃない)

youtubeなどでスムーズに動画が見れる。例えばベッドの中とか。でも、私はPSvitaを持っててyoutubeニコニコ動画もそちらで不自由なく見れてる。じゃあこれもあまりいらないな。

音楽をダウンロードして聞いたり、映画をダウンロードして見ることができる。でも、今のところ音楽にも映画にも不自由してません。

じゃあ、私はタブレットを買って何がしたいんだろう?

 

きっと、電子書籍が読みたいんじゃないか!そうだ!

電子書籍、気になってはいたんです。ライフハックに興味のあるお年頃なのですが、ライフハック系のブログにお邪魔すると大抵kindle版の書籍を進められてたり、kindleの導入をお奨めされてたりするんですよ。

影響されやすい私としては、そんなの欲しくなっちゃいますし。

あとは、私は活字で本を読むのがものすごく遅いので、電子の文字でならスムーズに本を読めるのではないかと思ったのもあります。

で、手に入れて早速読み始めてびっくりしました。

 

なんだこの画面!紙みたい!

http://www.flickr.com/photos/82262114@N00/8285012606

photo by TheFemGeek

この画像とかを見てもほんのちょっとはわかると思うのですが、Kindle paperwhiteで読むとまるで紙の本で読んでいるみたいな感覚になります。長時間読んでも目は全然疲れません。(反射光を使っているとか、e-inkがどうとかいろいろ仕組みがあるようですが、そのへんはあんましわかりません)

こんな風に読書に特化していて、(読書以外には使えないような)端末をもつことで、私の読書体験も進化していくんじゃないかなぁと思ってたわけです。

やっぱり何かを始めるときは、お気に入りのものを選んで買うところから始めないと。

Kindle Paperwhite、サイズも純正カバーを付けた時のちょっとロイヤルな重みも、手に持って感じるとときめいちゃいます。これ、カバー買ってよかったなぁ。

 

2014年早々、良いお買いものしたんじゃないかなぁ、と思ってます。

本を読むといういつもの行為が、贅沢を楽しむ時間に早変わりです。調子のっちゃってます。私らしい成人の自分プレゼントだと思います。

読みたいけど近くの書店にはないなぁと思っていた本もドカドカ読むぞ!

 

そんなデジタルに浮気してる間に、今週のお題は「手帳」だ!EDiT論第二弾書かなきゃ!

 

(了)

手汗をいっぱいかきながら3Dで『ゼロ・グラビティ』を見たよって話

先日、いろんな人がいろんなところで絶賛している『ゼロ・グラビティ』を見てきました。皆さんの薦め通り、しっかり3Dで見てきましたよ!

まとめるのはへたくそですが、私なりに感想(のようなもの)を書いていこうと思います。ストーリーの核となる部分にも触れるので、ネタバレ注意です。

 

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(現れたり消えたりする、大きな地球。荒れる息。減っていく酸素。恐怖)

 

ゼロ・グラビティ』に関する私の状況変化

鑑賞前

3D酔いしないか心配になる

宇宙を漂う主人公の死ぬまでの独白ものだと思い込んでいる

静かな映画であると気づき、慌てて上映前にポップコーンを全部食べ終わる

 

視聴開始

映像の綺麗さに驚く(宇宙って綺麗なんだ)

ジョージクルーニーがかっこいいなぁって思う

思ったよりは酔わなそうだなぁって思う

 
ストーリー(起)

突然の衝撃と不安と恐怖に息を潰されそうになる

自分だったら「もう死んでしまいたい」と思うだろうなぁと考える

ある表現方法に感動する(画面の移り変わりの表現)

無意識に手を握りしめ、身体を突っ張る

 
ストーリー(承)

とにかく安心する

酷く手汗をかいていたことに気づいて感心する

ジョージクルーニーがほんとうにかっこいいなぁって思う

特に声がたまらないなぁって思う

宇宙ってこんな風に、生身ひとつで動き回れるものなんだなぁってびっくりする

 
ストーリー(転1)

ショック、ショック、大ショック

ジョージクルーニーなんでこんなにかっこいいんだろうって思う

そのかっこいいところがずるくて切ないなぁと思う

なんでこの人はこんなに強くあれるんだろうなぁって思う

そうでもなきゃ宇宙飛行士になんかなれないのかなぁって思う

早く助けにいってよ!!!!(どうやらメタファーだったようだ)

おっ良いふともも

 
ストーリー(転2)

誰かがいてくれることの心強さを実感する

言いようのない不安が主人公とリンクする

再び固く拳を握りしめていることに気づく

喉もカラカラに乾いている

絶望、絶望、どうしようもない

…ジョージクルーニーがかっこいいなぁって思う

ジョージクルーニーがかっこよかったなぁって思いながら涙が出る

主人公を心の底から好きになる

ウォッカの似合う男の人だった

 
ストーリー(結)

地球だ!地球!地球だ!!

自分は地球の映画館にいるはずなのに、「ずっと帰ってきたかったんだ」と思う

喜びと切なさに胸が震える

地に足をつけて立つ

成長

もう逃げることもくじけることもない

今もまだ彼は宇宙のどこかに

 
鑑賞後

脳みその中に宇宙の映像が濃く残っている

握っていた手を開いて手汗を拭く

宇宙は綺麗だし大好きだけど、絶対にいきたくないと思う

深く満足する

 

私の『ゼロ・グラビティ』はそんな感じでした。

 

宇宙へのこだわりとロマンと恐怖を感じた

往々で「3Dで見るべき、2Dじゃ面白くない」「ストーリーは微妙で、3Dを見る映画だった」というような意見を耳にします。

もちろん、この映画は3DやIMAXで見て最大限に魅力を発揮する映画だと思いますし、私もあの本当に無重力空間を漂っているような感覚を存分に楽しみました。破片がぴゅんぴゅん飛んでくるシーンでは、思わず避けようと左右に動いてしまいましたし!

ただ、ストーリーに関してもシンプルだけどそれがまた味になっていて、素晴らしいものだったなぁと感じました。

説明不足な部分や矛盾についても議論がなされているようですが、宇宙では何が起こるかまだまだわからないんですよ皆さん。不思議な力だって、人を根っこから変えてしまうような神秘的なパワーだってきっとある。これは未知の世界、宇宙の物語じゃないですか!!!

 

映画を見に行ってから4日経った今日もまだ、あの無限で何もない宇宙の映像を思い出します。怖いです。あんな膨大で意味のわからない世界では、ちっぽけな人間なんか為す術はありません。運に身を任せるか、大切な人に救いを求めるくらいしかできません。

私たちが住む地球の外にあんなに恐ろしい世界が広がっているなんて、衝撃じゃないですか。どうですか、みなさん。私は怖いです。正体を図り知れないものというのは、この上なく怖いです。

でも、人間は知れないものほど知りたくなってしまいます。未知の宇宙に人々は夢を追いかけロマンを求めます。怖いから惹かれるのです。

 

自らを犠牲にして主人公を助け、陽気な冗談を言いながら彼方へと消えていった彼。彼もまた、宇宙に魅了された一人でした。

死ぬのが怖くなかったわけではないと思います。誰だって死ぬのは怖いです。ただ、彼には覚悟ができていた。自分が魅了された神秘の宇宙で、いつか運命として死んでしまうこともあるだろうと覚悟していた。だから、最後まで主人公を元気づけるたった一人の人間でいられたのです。そう、ほんとうにたった最後まで。

 

技術や観念を詰め込んだ、2013年に作れる最高の宇宙映画

…だったと思います。「最高」には何パターンもあっていいと思うので、ナンバーワンというわけではないです。ただ、最高の宇宙映画です。

ちょっとでも宇宙に興味がある人は、是非見に行くべき映画だと思います。あ、あとジョージクルーニーが好きかもって人もね。

 

彼は今、どのあたりを漂っているのでしょうか。音楽は鳴りつづけているでしょうか。

 

(了)