いまさら「直木賞」と「芥川賞」の概要を知りました。
今年読み初めの一冊を決めました。
宣言通りハードカバーで、持った時に愛着の湧く物、さらにストーリーも自分の好みに合いそうな物を選びました。特殊な紙を使ったカバーで手触りも良いです。
私は文庫本だと重みのある、ページ数の多いものをチョイスしがちなのですが、ハードカバーだとカバーの重みもあるので重くなり過ぎない平均的なページ数のものが好きだと知りました。そのへんもこの本は丁度良い塩梅です。
お店を出るギリギリまでこの本と迷ったのですが、重松清さんは今までに読んだことがある、また少しページ数が多く二段構えなので、一冊目には向かないかなぁと考えて諦めました。でも、とても素敵な装丁なので、またそのうち手に取るかもしれません。
今まで気になっていたことを改めて知った件について
今回私が選んだ「小さいおうち」は2010年の第143回直木賞受賞作品です。大きな文字で本の帯にもそう書いてありました。
そこで気になったのは、「直木賞」とはどんな賞なのだろう、ということでした。他によく耳にする文学の大賞には、「芥川賞」というものもありますよね。もしかしたら、ただルーツが違う別々な賞なのかもしれないと思いましたが、良い機会なので調べてみました。
簡単にしか調べていないのですが、大ざっぱにまとめると違いは以下の通りです。
直木賞(直木三十五賞)
- 大衆文学作品から選出する
- 新人から中堅の作家の作品から選出する
芥川賞(芥川龍之介賞)
- 純文学から選出する
- 新人作家の作品限定で選出する
私が特に「なるほど!」と思ったのは「純文学~」「大衆文学~」の部分です。私は二つの賞にはそれほど違いがなく、団体の大きさや歴史の長さなどでなんとなく「芥川賞」の方が偉い賞なんだろうか、なんて思っていたのです。
しかしとんだ誤りでした。ジャンルが違ったんですね。個人的には読書初心者で「純文学」はちょっと早いかなぁ、と思うので、まずは直木賞受賞作や受賞作家さんを一つの指標としてみたいと思います。
(私が「芥川賞の方が偉い」なんて思っていたのは、「ラノベや大衆文学なんて文学じゃない、純文学こそが至高」という意見の方々がいらっしゃることにも関連しているのでしょうか。興味深いです)
ちなみに「小さいおうち」は1月25日に山田洋次監督で映画が公開されるようです。是非公開までに読み終えて、映画館に足を運びたいと思います。
(了)